企業の周年アニバーサリー成功の鍵とは?面白い周年企画のアイデアと実例を紹介

企業の周年アニバーサリー成功の鍵とは?面白い周年企画のアイデアと実例を紹介

 

企業の節目を飾る周年アニバーサリー。「どうすれば記念すべき年を印象深く祝えるのか」「面白くて新しい周年企画をどうやって思いつくのか」。これらの疑問は、多くの企業が直面する共通の課題です。

本記事では、周年アニバーサリーを成功させるためのポイントや、ユニークな企画の実例を紹介します。本記事を読むことで、社員や顧客に長く記憶される周年イベントを実現できるようになるはずです。

 

 

企業における周年アニバーサリーとは

企業における周年アニバーサリーとは

 

周年アニバーサリーは、大きく分けて社内向けと社外向けがあります。

社内向けの場合は、コミットメントやエンゲージメントの向上、インナーブランディングの強化、社内の情報共有やコミュニケーションの円滑化などが期待できます。

社外向けの場合は、関係性の強固や事業やサービスが長く続いていることをアピールすることで、信頼性を高める目的があります。

 

 

周年イベントを実施するメリット・効果

周年イベントを実施することで、以下のようなメリットや効果があります。

 

感謝の気持ちを伝える

周年イベントを行うと、社員やその家族、消費者や協力会社などの関係者へ、感謝の気持ちを伝えられます。

社会や市場などの外部環境が目まぐるしく変化していく中で、無事に会社が周年を迎えることができるのは、関係者がいてからこそです

周年イベントでは、改めて感謝の気持ちを伝えましょう。

 

歴史の振り返りを通して価値観の共有が進む

創業のきっかけや、会社が歩んできた歴史などの振り返りを行うと、価値観の共有ができます。

ただの思い出話に終わらせず、困難をどう乗り越え、どのような決断が成功につながったのかを再認識することが重要です。社員の入れ替わりがあっても、歴史を共有することで、一体感を持った強固な組織を築けます。

 

企業理念やビジョンを再度強く確認できる

周年イベントは、企業の理念やビジョンを改めて確認し、未来に向けての一歩を踏み出す絶好の機会です。

未来志向のコミュニケーションを通じて、社員一人ひとりが企業の根本的な価値観を再確認し、どう行動すればよいのかを深く考えるきっかけになります。

 

リブランディングにもつながる

リブランディングとは、ブランドのイメージを一新し、新たな印象を確立することです。

周年記念の機会に行うと、企業の新たなスタートだと捉えられ、好意的に受け入れられやすくなります。企業の歴史を振り返りつつ、未来への大きな一歩としてのリブランディングを強調することが大切です。

 

 

企業の周年記念アイデア5選

企業の周年記念アイデア5選

 

以下では、周年アニバーサリー・イベントのアイデアを5つ紹介します。

 

1.記念式典・パーティーの実施

記念式典やパーティーは、企業の周年を祝う最も一般的な方法です。

社員全員が集まり、感謝の意を伝えたり、企業のビジョンや目標を共有したりするよい機会となります。会場は豪華なホテルを選ぶこともあれば、オンラインでの参加も考慮してオフラインとオンラインのハイブリッド形式を取ることもあります。

例えば、公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会は、創立70周年の記念式典を開催し、理事長の挨拶や表彰式などを実施し、イベントはオフラインのみならずYouTubeでの配信も行いました。 

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000099962.html

 

2.周年ロゴの制作

周年ロゴの制作は、企業の節目を祝い、コンセプトや成果をアピールできる手段です。周年ロゴを通じて、企業のメッセージを伝え、認知度を高められます。また、周年ごとに新しいロゴを作ると、その都度の歴史を振り返りながら、企業の成長の軌跡を可視化できます。

例えば、東京ひよこの50周年では、情熱や活力を象徴する赤を基調とした、ひよこモチーフの周年ロゴを制作しました。これにより、特別な年を際立たせることができています。

参考:http://www.tokyo-hiyoko.co.jp/news/thiyoko50/4262

 

3.周年記念サイトの制作

周年記念サイトを作成すると、企業の歴史や成果を社内外に伝えられます。誰もが理解しやすく、親しみやすいデザインにすることが重要です。

例えば、太陽グループでは、大洋工業株式会社とTSP太陽株式会社、アクティオ株式会社の3社が協力して周年記念サイトを立ち上げました。各社の社長からのメッセージと共に、2分30秒の紹介動画を公開し、企業の顔としての役割を果たしています。

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000056254.html

 

4.周年記念グッズの制作

周年記念には、特別なグッズの制作が効果的です。商品を周年記念パッケージで販売するか、Tシャツやトートバッグなどの実用的なアイテムを、ノベルティとして配布する方法が一般的です。これらは目的や予算に応じて準備するとよいでしょう。

例えば、東映アニメーション株式会社は、プリキュアの20周年を記念して、紅茶専門店「LUPICIA」と協力し「プリキュアオリジナルティー」を限定販売しました。

参考:https://www.toei-anim.co.jp/all_precure_exh/

 

5.リブランディングや新事業・新商品の発表

周年記念は、リブランディングや新しい事業・商品を発表する絶好の機会です。

このタイミングで行うことにより、その発表をより重要な出来事として際立たせることができます。周年記念は企業の歴史や物語を共有する特別なときであり、新しい章の始まりとしての発表は強い印象を与えます。

例えば、株式会社鳴海屋は創業100周年を迎えるにあたり、ロゴやパッケージの更新だけでなく、新しいコンセプトの導入を実施しました。

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000113775.html

 

 

2024年に100周年を迎える企業は2,00社以上!

2024年に100周年を迎える企業は、以下の企業を含め、2,000社以上あることが分かっています。

 

例:

ダイキン工業

・タカラトミー

・日清シスコ

大日本土木

岡崎信用金庫 など

多くの企業が、周年記念パーティーの開催やオリジナル商品の販売、特別キャンペーンの開催を企画しています。

 

 

企業の周年イベント事例

企業のイベント事例を5つ紹介します。

周年イベントを計画している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

1.キューピー醸造株式会社

キューピー醸造株式会社は、1962年に西府産業株式会社として設立され、キューピーマヨネーズの原料用ビネガーの製造販売を手掛けてきました。

創業60周年を記念して、全国及び中国とのリモートを通じたイベントを開催し、各部署から選ばれた代表が将来の展望を発表しました。また、新しい年表の作成やWebサイトのリニューアルも行っています。さらに、記念品として、ビネガーの魅力を伝える「ビネガーマスターになれる本」と新商品「Riche Fermenter 赤ワインビネガー」を社員や家族に提供しました。

参考:https://www.kewpie.com/blog/2022/09/2692/

 

2.ハーゲンダッツジャパン株式会社

ハーゲンダッツジャパン株式会社は、ハーゲンダッツアイスクリームを展開する企業です。

設立35周年を祝うイベントでは、人気フレーバーであるバニラと抹茶の深い魅力を探求する、「バニラと抹茶の味に迫るツアー」を開催しました。参加者は、直接原材料の供給元を訪問し、ハーゲンダッツの製品に込められた情熱と品質へのこだわりを肌で感じることができます。夜には、ハーゲンダッツを使った特別なデザートを楽しむ時間も用意されています。

参考:https://www.jtbbwt.com/business/case-study/solution/promotion/detail/id=1663

 

3.あいおいニッセイ同和損保

あいおいニッセイ同和損保は、創業10周年を記念して、オンラインイベント「外交官 杉原千畝 命のビザ」を開催しました。イベント内容は、主催者の挨拶や杉原千畝による命のビザの歴史を追う映像放映、特別講演、パネルディスカッションなどです。オンラインでの開催により、コロナ禍の状況下でも、多くの参加者が集まりました。

この新しい試みは、参加者にとっても主催者にとっても初めての経験であり、周年イベントの新たな可能性を示しました。

参考:https://www.jtbbwt.com/business/case-study/solution/meeting-event/detail/id=1766

 

4.株式会社シンクロ・フード

株式会社シンクロ・フードは、飲食店経営・運営を支援するプラットフォームの運営をしています。

設立20周年を迎え、コーポレートブランドとサービスブランドのリニューアルや、記念イベントを開催しました。

参考:https://cd.zeroin.co.jp/cases/synchro-food20th/

 

5.AGC株式会社

AGC株式会社は、ガラスや土石製品の製造業をしている企業です。

創業110周年を迎えた翌年には、社名を旭硝子株式会社からAGC株式会社に変更しました。

また、社内外に向けたさまざまな活動を展開しており、クライマックスとして社員及びその家族を対象とした「Aフェス」が開催されました。さいたまスーパーアリーナで開催され、事前の取り組みには約4,000人の社員が参加し、当日は約2,000人が集まっています。

参考:https://cd.zeroin.co.jp/cases/agc-100th-anniversary/

 

 

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